「エンジニア」の誇りを持って。

「エンジニア」の誇りを持って。

麻生智弘 ( 47 歳)

土木部   土木現場作業員

2018年入社

経験業種:電気埋設工事

  • #転職組
  • #地元で働く
  • #ミドル世代
  • #CivilEngineer
  • #7年目も勉強中

電線から、
自然を相手にする仕事へ

緑川組に入社する前は、
どんな仕事を?

高校を卒業してから22年間、電気埋設管設置工事の仕事をしていました。電線を地下に埋設する専門職です。6人のチームで現場を回していて、僕はその長を任されていました。

父親も叔父も土木関係の仕事をしていたので、土木は身近な存在でした。だから、高校卒業後の進路を考えるときも自然と建設関連の道を考えていましたね。当時は電気関係にも興味があったので、前職の職場に進んだという感じです。

転職を考えたきっかけは?

前職のとき、たまたま大手ゼネコンと一緒に現場で働く機会があって。そこで親しくなった方が、壮大でスケールの大きい建設現場の話を聞かせてくれたんです。

それがもう、圧倒的で…。「俺も本格的な建設・土木工事に携わりたい!」と強く思うようになりました。今思うと、その人との出会いがかなり大きなターニングポイントでしたね。

緑川組のホームページを見て興味を持って、面接に行ったら会社の雰囲気がすごく良かったんです。何より、現場が地元から近い。前職は千葉県内全域、野田市から館山市まで移動していたので、その負担が減るのも大きかったですね。

入社初日の印象は?

重機や工具が全部緑色で驚きました(笑)。でもそれ以上に驚いたのが、資材のスケール感です。1個1個の資材や組み立てていくものが、あまりにも重く、大きい。前職で相手にしていた資材や工具たちとは比べ物にならなかったですね。

それと、仕事の幅の広さ。以前はニッチな分野での仕事内容だったので、「土木工事ってこんなに総合的なんだ」と、そのギャップが衝撃でした。関わる業務内容が多く、その分覚えることも多くて、今でも日々勉強しながら取り組んでいます。大変な部分もありますが、自分の中にどんどん知識や技術が身に付いていくのは嬉しくもあります。

ミリ単位の世界に、
圧倒された

仕事をしていて、
印象に残っている現場は?

入社して3~4年目のころ、「長生グリーンライン」の工事がありました。山を削り、新しい道路をつくる大きな現場です。

その現場で、親方が「それじゃ行ってくるわ」みたいな平然とした顔で、常識では考えられないような傾斜を重機でズンズン登って行ったんですよ。ほぼ手つかずの状態の山の斜面です!その姿があまりにもキョーレツで、「うそだろ!?」「とんでもない人だな!」と鳥肌が立ちましたよ(笑) あのシーンは未だに鮮明に覚えています。

1日に削る土砂の量も半端じゃないんですが、実はかなり工期を短縮して終わらせることができた現場でもあったんです。総務部に報告に行ったら「えっ、もう終わったの?!」と驚かれるくらい!「すごいことやってるな、俺ら」って感動しましたね。

現場の職人さんたちの
技術についてはどう感じますか?

スキルがものすごく高いんです。特に、「ものすごく大きく重いもの」を「ミリ単位で動かす技術」にはとても感動します。今でも「すげえな~!」って思います。

親方は少しのズレも妥協しません。「その先の工程に繋げられないから」と、厳しく指導されます。そういうプロフェッショナルな姿勢を目の当たりにして、純粋に「かっこいいな」と思いますし、自分自身の成長にも繋がっているなと感じますね。

完成した時の喜び方が、
全く違う

この仕事の一番のやりがいは?

前職では、1日で終わるような現場も多く、1つ1つの工事への感動は正直薄かったなと思います「ハイ次!ハイ次!」と数をこなしていく感覚でした。

でも今の仕事では工期が長い分、1つの現場への思い入れが強くなっていると感じます。苦労して工事を終えた後の構造物を見て「うわ、綺麗だなー!すごいな!」って心から感じるんです。完成した時の喜び方が全く違うんですよ。工期ももちろん、スケールが全然違う。

しかも完成した構造物は、地元の道を通るたびに目にすることになる。自分の住む場所で関われることに、本当に喜びを感じます。

休みの日などに、息子を連れて「ここがお父さんの仕事場だぞ」と外から現場を覗きに行くことがあるんですが、大きな重機を見て息子が目をキラキラさせるんですよ。それを見ると、「ああ、いい仕事してるな」と改めて思いますね。

親方のギャップがすごい

職場の雰囲気はどうですか?

先輩方は面倒見が良くて、兄貴みたいな方ばかりです。

仕事面では、当然厳しいです。危ないことをすれば怒鳴られることもあります。でも仕事が終わった後のギャップがすごいんです。

海が近いこともあって、よく仕事終わりに親方や先輩と釣りに行ったりしていて、親方から投網(とあみ)のやり方なんかも教わっています。そこでも、現場同様「教えてもらう」立場に変わりはないんですが、プライベートのときはすごく優しいんですよね(笑)。

その場面では、仕事の話よりもフランクなプライベートな話をすることが多いですね。そんなオンオフのハッキリした様子を見ていると、普段の仕事現場での厳しさは「プロフェッショナルだからこそ」のものなんだな、と改めて感じますね。

社長の印象は?

社長は面白くて、とても勉強熱心な方です。社員との距離が近いと感じますね。

それと、社員が意見を言った際に、否定からは入らない姿勢を持っている気がします。前職は大企業で組織の規模が大きくて、社長はそもそも雲の上の人だし、柔軟性が低くて上層部への意見が聞きづらい面がありました。緑川組はそれに比べると、融通が効く面もあり意見を出しやすい環境があると思いますね。

「お前たちも
エンジニアなんだからね」

若い人たちへ、
メッセージをお願いします。

出来上がったものの綺麗さや壮大さを、ぜひ自分の目で見て感動してほしいです。

「土木」「建設」と聞くと、大変だ、とかマイナスなイメージを持つことも多いですよね。でも以前ある方から、「土木に携わる人たちのことを、英語では“Civil Engineer”って言うんだ。」と言われたんです。

「おまえたちは”エンジニア”なんだぞ。」——その言葉に、とても胸が熱くなりました。

ぜひ、エンジニアとしての誇りを持って、努力して何かを作り上げる。その感動を、色々な偏見なしに感じてみてほしいです。

土木って、めちゃくちゃかっこいいぞ!

インタビューの動画は
こちらから

「エンジニア」の誇りを持って。
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土木現場作業員

麻生智弘

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